長引く咳

長引く咳・続く咳の原因とは?

長引く咳・続く咳の原因とは?咳が長く続く原因として考えられるのは、主にウイルス感染症や急性上気道炎です。ただし、咳の持続期間が8週間以上の場合は、肺や心臓の病気由来の可能性も考慮し、より詳細な検査を行う必要があります。

長引く咳・続く咳のとき、
受診の目安

長引く咳・続く咳のとき、受診の目安咳が長引いている場合は、以下の症状を受診目安にしていただき、お早めに大阪市浪速区にある大阪なんばJUN耳鼻咽喉科へご相談ください。

  • 粘りのある痰が出る
  • 血が混じった痰が出る
  • 呼吸の苦しさがある
  • 食欲低下
  • 動悸・息切れがある
  • 風邪の症状が治まった後2週間以上、咳が続いている

このような症状がなかったとしても、慢性疾患(糖尿病・心臓病・膠原病など)をお持ちの患者様や、夜間の息苦しさ、横になれないほど息苦しいなどの症状がある場合は、速やかに受診することをおすすめします。

長引く咳・続く咳を引き起こす病気・疾患

長引く咳の原因は多くあり、経過観察できる病気や緊急性の高い病気が隠れていることを考慮する必要があります。咳が長引く傾向のある病気・疾患は、以下のものがあります。

重い病気や緊急対応が必要な病気が原因の咳

肺がん

肺の腫瘍が気道まで浸出したり、気道粘膜の炎症を引き起こしたりすると、気道の分泌物が溜まりやすく、痰が絡む咳や、息苦しさを生じます。腫瘍の部位や大きさを特定し、早期に治療を開始することが重要です。

心不全

心臓の機能が低下する病気であり、血管内に滞った血管内水分が気道へ向かって押し出されるために、ピンク色の泡沫痰や咳、呼吸音の異常を生じます。

肺血栓塞栓症

突然血栓が生じ、肺動脈を塞ぐ病気です。エコノミークラス症候群とも呼ばれ、突然の血が混じった咳、息苦しさ、呼吸時の胸痛などが生じます。放置すると命に関わる場合もあるため、必ず医師の診察を受けましょう。

細菌性肺炎(重症)

肺炎球菌やインフルエンザ菌などが肺に感染する病気であり、免疫力が低下している方は重症化するリスクがあります。もし咳がいつもよりひどい、呼吸困難や意識障害、爪や顔色が青い(酸素不足)、血圧低下などが見られる場合は、速やかに救急外来へ受診や救急車要請をしてください。

喘息発作

喘息発作の際は、気道が過敏な反応を起こしやすく、咳を始め、息苦しさを伴います。万が一「気管支拡張薬の効果が不十分」「手元に発作治療薬がない」「顔色が青い」といった状況であれば、直ちに救急要請をしてください。

気道異物

飲食物をはじめ、おもちゃ、ボタン型電池などを誤嚥した場合に、異物を除去しようと激しい咳や、息苦しさを感じる状態です。窒息の危険性があるため、背部叩打法や腹部突き上げ法で喀出ができない場合は早急に救急要請をしてください。

咳が続くときに疑われる主な病気

感染後咳嗽
(かんせんごがいそう)

ウイルスや細菌に感染した後に生じる咳を、感染後咳嗽と言います。すでに病原菌がなくなった後でも、気管支に炎症が残っている場合は、咳が長引くことがあります。

肺結核

人から人へ感染する結核菌が、気管支や肺へ感染する病気です。主な症状として、咳、発熱、体重減少などが生じます。

マイコプラズマ肺炎

「マイコプラズマ・ニューモニエ菌」が肺に感染し、のどの痛み、発熱、だるさ、頭痛、咳などが生じる病気です。

百日咳

百日咳菌が肺に感染する病気であり、文字通り長期間の咳が続きます。菌が作る毒素がのどや気道を刺激することで、息を吸う時に「ヒューヒュー」といった呼吸音を伴いながら、激しい咳が出ます。

クラミジア肺炎

クラミジアという微生物が肺に感染する病気です。咳や痰、鼻水、声枯れ、「ゼーゼー」といった呼吸音の異常などが生じます。

気管支喘息

ウイルスなどに感染すると、気管支が炎症を起こし、わずかな刺激で気管支が収縮しやすくなるために咳が頻繁に出るようになります。

喫煙による咳

喫煙時は、気道内にニコチンやタールが付着します。この有害な物質を除去しようと痰が作られ、咳が続きますが、異物を排出する働きが弱まるため、さらに咳が止まらなくなるという悪循環に陥ります。

胃食道逆流症

胃酸が食道へ逆流する際に、のどや食道の粘膜を傷つけるために咳を引き起こします。主に食後や就寝中に咳が増える傾向にあります。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

長期間の喫煙が原因で、気道の狭窄や炎症がゆるやかに進行する病気です。主に咳や痰、息苦しさ、息切れなどの症状があり、次第に呼吸機能が低下します。

アトピー咳嗽(がいそう)

アレルギー物質が気管支や肺へ侵入した際に生じる咳です。比較的軽症であり、ヒスタミンH1受容体拮抗薬などの内服で軽快します。

咳喘息

喘息の一種であり、多くの場合、咳以外の症状はあまり見受けられません。そのため診断に時間がかかる傾向にあり、一般的な喘息治療を行いながら、呼気一酸化窒素検査などで治療効果を観察することになります。

間質性肺炎

肺の間質という肺胞を覆っている組織が、線維化し硬くなる病気です。多くの場合、痰は見られず、乾いた咳や息苦しさが主な症状です。

非結核性抗酸菌症

結核菌以外の抗酸菌という人に感染する菌が、肺に感染すると発症する病気です。初めは無症状ですが、気づかないうちに進行し、咳や痰、体重減少などの状態に至ります。結核とは異なり、人から人への感染はないと考えられています。

後鼻漏症候群

花粉やダニなどのアレルゲンへ反応し、鼻水が過剰に分泌され、のどや気管支に溜まる病気です。この痰を排出しようと咳が長引きます。

気管支拡張症

感染症をきっかけに気道の炎症が進み、気管支の壁が徐々に厚くなる病気です。次第に気管支の働きが弱まりしづらくなるため、痰などの分泌物が溜まりやすく、咳が長く続きます。

慢性誤嚥

本来は飲食物が気管へ入ることはありませんが、飲み込む力の低下や、気道の排出能力の低下によって慢性的に誤嚥が続くことがあります。肺炎へ悪化することがあり、その際に痰や咳などの症状が現れます。

副鼻腔炎

鼻の周囲を囲むようにある副鼻腔に炎症が起きると、鼻水や粘液が過剰に分泌されるようになります。分泌物がのどや気管支に漏れ出ることがあり、痰の絡む咳を生じるのです。

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心因性咳嗽

身体に異常がないのに咳が続く場合は、ストレス、抑うつ状態の影響を受けている可能性があります。心療内科などへ相談し、心理面の負担を取り除くことが重要です。

長引く咳・続く咳のときの検査

咳が2週間以上と長く続く場合は、副鼻腔炎などの可能性がないか確認しそれぞれに応じた治療をする必要があります。当院では、以下の検査で原因を特定し、速やかな治療開始につなげます。

副鼻腔CT

副鼻腔CT副鼻腔に炎症がないか確認します。当院採用のCTは「AUGE SOLIO」というもので、これまでのCTと比較し被曝線量を抑え高精細画像による診断が可能です。

血液検査、アレルギー検査

血液検査、アレルギー検査白血球(好中球や好酸球など)やIgEという値を見ることで感染、アレルギーの程度を調べます。
アレルギー検査でダニの項目が陽性の場合、舌下免疫療法により喘息の軽症化や治療薬の減量を期待できることが分かってきており必要があれば検査をお勧めします。